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(一月法話) 若水(わかみず)

令和七年、巳年が明けました。皆さまおめでとうございます。

 お正月は地域により迎え方や過ごし方にかなりの相違や特色がありますが、私たち日本人にとって無くてはならない特別な行事です。時の流れに区切りがあるわけではなくても、年が改まったと思うだけで世界が一新したように感じます。

 わが国ではかつて年が変わった元旦に各家々で井戸から「若水」を汲み、

神仏にお供えし、さらに口をすすいで身を清める儀式を行っていました。これは、一年の始まりに水の呪力によって、生命力と活気ある新しい年を迎えようとする風習でしたが、昨今はそれも忘れようとしています。

 インドなどのアジアの国々を旅してまず気付くことは、どの国も河川の水が茶色く濁っていることです。わが国の河川のように綺麗な水が流れている国は少ないことが分かります。

 日本各地には湧き水が無数に存在し、何百年もかけて地層を通過した地下水がこんこんと湧き出ています。

 水は、すべての動植物を生かし、その動植物が私たち人類の生命を生かしてくれています。だから、水は生命を維持する根源といえるのです。

 弘法大師は、この水は生きており、私たちと同じ生命を持つものであると説いています。

 この水の呪力によってすべての人々の心と身体が、活気あふれる一年となるよう祈念いたします。